STEP 1
1PHPを学ぼう
基礎の基礎
これからPHPプログラムの学習をはじめていきます。目で追うだけでも理解できるように、できるだけシンプルでわかりやすいコード/実行結果になるよう努めてすすめます。ですが、
実際にコードを書き、実行することが一番理解しやすい
です。PHPを動かす環境が必要になります。PHP学習を演習を通してすすめるにあたって、実際にPHPファイルをアップして確認&実行することができる「レンタルサーバー」があるとより学びが速いかと思います。
PHP学習におけるレンタルサーバーのメリット
PHPを自宅のパソコンに環境を用意して動かすこともできます。しかし、コードを書いて動かすまで、やや時間がかかるため、レンタルサーバーを薦めます。
レンタルサーバのメリットは次になります。
◎ほとんどのレンタルサーバーでPHPが導入されている
◎ファイルをアップする仕組みがWEB上にもあり、アップするだけですぐ動く。FTPもOK。
◎ブラウザでアクセスして動作確認できる
レンタルサーバーは基本有料です。PHPが使えるレンタルサーバの例あげてみました。以下になります。
◎ロリポップレンタルサーバー (250 円/月)
◎さくらのレンタルサーバー (500 円/月)
◎エックスサーバー (1000 円/月)
などです。お試し期間やキャンペーンで無料の期間があります。
では実際に動かすコードを書いてみましょう。以下のコードをファイル名をつけて作成し、アップしてみてください。ブラウザからファイル名をURLつきでアクセスすることで実行できます。
ファイル名
test.phpサンプルコード
<?php
echo 'ちゃちゃっとPHP!';
?>
実行結果
ちゃちゃっとPHP!
解説
PHPプログラムは <?php で始まり、 ?> で終わる
コードを書く場所になります。命令文の終わりに;(セミコロン)をつける
コードの最後にセミコロン(;)をつけます。区切りになります。
ファイルの拡張子は「.php」
ファイルの種類を表現しています。PHPプログラムであることを示します。
ブラウザ環境で実行
http://anatanosaba.com/test.phpファイルの実行します。
ここでは[anatanosaba.net]はあなたのサーバのURLで実行することを想定しています。
ブラウザでアクセスした時に、プログラムは実行されます。プログラムファイルの最後に到達すると、プログラムは終了します。
メッセージを表示する echo
echo 'ちゃちゃっとPHP!';
上記のコードはecho関数といいます。「ちゃちゃっとPHP!」の文字を表示しています。
PHPのバージョン
PHPにはバージョンがあり、継続的に改善され、リリースされています。下記を実行することでバージョンが確認できます。
<?php
echo phpversion();
?>
バージョンの違いによっては、動かないものもあります。
ここではPHP7を想定しています。
バージョンの違いが、パフォーマンスに影響を与えます。
古いと1秒あたり2倍のリクエストが実行できるくらいの差があったりします。
2コメントを
つかおう
コメントとはプログラムとして処理されない文字を入力することを意味します。コメントの書き方は3通りあります。/* からはじまり、 */で終わるタイプ
// ~ タイプ
# ~ タイプ
サンプルコード
<?php
echo 'テストです'; // 一行用のコメントはこう
/* 複数行用のコメントは
こんなかんじ
このように書きます */
echo '最後のテストです'; # 一行用のコメントはこれもあり
?>
コメントは処理している概要や修正内容など、さまざまな用途でよく使用されます。何をしているのかわかりにくい箇所にコメントを残しておくと、あとから見たときに思い出しやすいです。
誰が見てもわかりやすいことは生産性に影響します。コメントはプロジェクトや企業ごとにルールがあったりするほど重要視される場合もあります。はじめは覚書程度で十分です。
コードに // して無効化することもできます。これは元の処理の記述を消すことなく、別の処理などを試すことができ、非常に役立ちます。
コードに // などしてコメント化することをコメントアウトといいます。
3変数を
つかおう
サンプルコード
<?php
$sushi = 'まぐろ';
$Sushi = 'サーモン';
echo '$sushi, $Sushi';
?>
実行結果
まぐろ, サーモン
ここでいう $sushi や $Sushi を「変数」といいます。「変数」とは数値や文字列といったデータを格納する箱のようなものです。Webサーバ上のメモリに保存されています。
上記のように大文字と小文字は区別されます。格納したデータはいつでも取り出すことができ、変更することもできます。
変数:「型」
このデータの箱は入れるものに分けてタイプ(型)があります。PHPは、変数に値を入れると自動的に型が決まります。はじめのうちは特別に意識することはありません。そうなんだなぐらいで大丈夫です。ごく特別な処理のときに使います。
全部で8個あります。
・boolean 論理値(論理型)
・integer 整数(整数型)
・float(または、double) 浮動小数点数(浮動小数点型)
・string 文字列
・array 配列
・resource リソース
・NULL ヌル値
変数と文字列の連結
変数にある文字列は結合させることができます。サンプルコード
<?php
$name = “Suzuki”;
echo $name . “Ichiro”;
?>
実行結果
SuzukiIchiro
上のように「.」を使うと文字列を結合させることができます。
文字列の結合はこのような形でもできます。
コード
<?php
$name = “Matsui”;
$name .= “Hideki”;
echo $name;
?>
実行結果
MatsuiHideki
「.」の使い方はこのようなパターンもあります。すでに入っているデータの後ろにくっつきます。